デザイン教室りねあはなぜできたの?
もう10年以上前ですが、息子の幼稚園の卒園式にて。
「おとなになったらなりたいもの」を卒園生が一人一人発表しました。
人気のあるのはやはりプロ野球選手やお菓子屋さん、幼稚園の先生などでしたが、その中で「デザイナーになりたい」という子が4人くらいいたのです。
幼稚園児がデザイナーという言葉を知ってるのがまず驚きでしたが、そんな小さな子が憧れてくれるなんて、デザイナーとしてはとても嬉しくなりました。
一方で、多くの親御さんは「デザイナーになりたい」を現実離れした“夢”だと思われてないでしょうか。
どうも「デザイナーとは芸術家であり、特殊な世界」、という誤解があるようです。
一部重なる部分もありますが、デザイナーとアーティストは異なります。
メーカー、広告、出版、建築、インテリア、ファッション、WEBと言った多くの分野でデザイナーは必要とされています。
デザイナーに憧れているこどもたちには、ぜひそれに向かってがんばってもらいたい。と私は強く思ったのです。
そこで調べてみると、高校生以上向けのデザイン学校はたくさんあるのに対し、子供向けのデザイン教育はほとんど無いとわかりました。
こどもがお絵描きが好き!工作が得意!この才能を伸ばしてあげたい、となったら「絵画教室」「造形教室」「アトリエ」などに通わせようかな、と考えられると思うのですが、そこに広がるのは「アートの世界」。
「よくわからないけど絵や工作が上手になれば何かの役に立つかもしれない・・・」
という感じで通わせている方がほとんどなのではないでしょうか。(もちろん芸術家として成功する子もいると思いますが・・・)
私は園長先生に申し上げました。
「漠然としたアートではなく実践的なデザインを子供に教えたいのです。」
「それ面白そうですね!やりましょう!」
と、園長先生に同調していただき、そのあと話はトントン拍子に・・・
幼稚園の午後の空き教室を使わせてもらえることになり、2016年に小石川教室を開講いたしました。
デザイナーに憧れる子供たちが、デザイナーをただの夢ではなく目標としてもらえるように、私もこのデザイン教室に全力投球してまいります。