ぼくはできない

ここに色を塗ってみましょう。

線をはさみできりましょう。

こういった課題に対して、まだクレヨンを持っていないのに、まだはさみを持っていないのに、

「できない」

と言ってしまう子がいます。

できないと言うよりはやったことがないのだと思いますが、「失敗したら怒られる」「うまくできなかったら恥ずかしい」という気持ちがあるからでしょう。

4歳、5歳ですでに「失敗を恐れる子」になってしまっているのです。

当たり前ですが失敗を恐れず何事もまずトライしなければ新しい世界は見えません。

「できない」

という子には

「じゃあやってみよう」

と言います。

なかなか手が動かない子は「できない」「やってみよう」を何回も繰り返す子もいます。

そのうちいくら「できない」と言ってもやらなければならないと諦めて(?)、恐る恐る作業を始めます。

そもそもできない事を課題にはしていないので、手を動かせばできます。

下手でも曲がっていてもはみ出していてもできたことに間違いはありません。

そこで

「ほらできたじゃないか!」

と、やればできること、始めなければ何も残らないけどやれば何かができるということを教えてあげるのです。

一度これをやるとその子も次からは「できない」と言わなくなります。

厳しい躾がいつの間にか「失敗を恐れる子」を育てていませんか?

こどもたちには「できないこと(してはいけないこと)」より「できること」を教えてあげたいですね。

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