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おえかき好き、工作好きの子供の才能を伸ばすには

こどもデザイン教室りねあ

代表 當原 容一郎(とうはら よういちろう)

第13回・「はだいろ」という色はありません

「はだいろ」という言葉は普通に使われていますが、今は色鉛筆やクレヨンに「はだいろ」という色はありません。

聞いた話ですと肌の色は人によってさまざまなので、特定の色を「はだいろ」とするのはいかがなものか、ということらしいです。

昔「はだいろ」と言っていた色は今は「うすだいだい」または「ペールオレンジ」となっています。

ただし親御さん世代は普通に「はだいろ」を使っていたので、今の子供も「うすだいだい」の色鉛筆を「はだいろ」と言っている方が多いかもしれません。

「はだいろ」と言っている子には「はだいろという色はないんだよ」と教えてあげます。

人種の違い、肌の色の違いについて考えるようになって欲しいというのは当然ですが、デザインではそれ以上に大事なポイントがあります。

「はだいろ」という言葉があるおかげで、人を描く時にほとんどの子供がこの「うすだいだい」を手にしてしまうのです。

色々な肌の色があるのに描かれた人は全員同じ色、これは非常におかしなことです。

実際の人の肌の色がそれぞれ違うだけではなく、たとえばアニメに出てくる異星人などは顔が青や緑ですが、デザインではそういった発想をしてもいいのです。

私は人を描いてみせる時、あえて「うすだいだい」は使いません。おうどいろやちゃいろ、こげちゃいろを使うことも多いです。

もう「はだいろ」という色はありません。

肌の色も自分で考えて自由に描きましょう。

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